くもりガラスで揺れる世界

変わる為に人は何をすればいいのだろう。

どうしようもない出来事に対面した時、人はどんな顔を浮かべて佇んでいるのだろう。

静かな時間が怖くなる。

自分の価値を疑う。

明日やろうと放っておいた置き去りの自分がせせら笑って、

それみたことか

かぎ爪で先に行った自分の背中を、追い越しざまにひっかく。おまえのせいだと何度も赤い線を描く。青いシャツが紫色に熟れる。

痛いと言ったら負けになる。

辛いと言ったらまた戻る。

こんな自分が憎い。

こんな自分にした自分が憎い。

ようやく見えてきた本当の意味を知った時にはもう遅かった。

何度繰り返せばっ

何度後悔すればっ…。。。

変わる為に、、、人は何をすればいいのだろう。。

これしかないとすがった唄も、もうレパートリ−の底が見えてきた。

あと一曲。

唄いたいうたがある。

でも、

このうたを唄いたい気持ちにさせてくれる、大切な感情は抱くことができない。

今はまだ。。

大丈夫。君は進めてるよ。ちゃんと進んでる。

ビックリもしたし、まさかとも思ったけど、すごいね君は。

もう追いかけて背中ひっかく様な真似はしないから。出来ないから。

だから

安心して。

オートチューニングで飛び込んできた、聴いたことのないFMから、僕の大好きなうたが、ざらついたノイズと一緒にやさしく部屋に流れた。